靖国参拝違憲判決?マスコミはもはや「信用に値しない」を超え「読むな」と言いたい

10月1日の上毛新聞に「首相靖国参拝違憲」という記事が大きく掲載されました。この裁判は、

小泉純一郎首相の靖国神社参拝は政教分離を定めた憲法に違反し、精神的苦痛を受けたとして、台湾先住民ら188人が国と首相、靖国神社に一人当たり一万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決

とあります。大手の新聞でも同じような論調で扱われたようで、早くもネット上で批判が噴出しています。この報道には、二つの大きな問題点があります。

1.本来この裁判は、原告の賠償請求であり、控訴は棄却されているのだから、原告が負けた、小泉首相が勝った、というのが裁判の主旨に則った結果報告であり、客観的な報道姿勢であるはずです。「違憲」というのは単なる裁判官の意見です。「判決の言い渡しの時に裁判官の個人的な意見を述べて、それが判決と同じような効果をもたらす行為は許されていいのだろうか」という大きな疑問が生じます。

2.原告の「台湾先住民ら」という意図的な表現について。これまで靖国に批判する国外勢力は、中韓と決まっていました。しかしそれは既に定番化しており、もはや中韓が批判したのでは、インパクトが少なくなっているという現状があります。ここで本来親日の「台湾」を前面に出すことで、「中韓以外の外国も靖国を批判しているのだから、やはり靖国参拝というのはよくないことなのだ」と思わせる意図が見え見えであるし、それにうってつけの原告であったということでしょう。それではこの「台湾先住民ら」とは誰なのか。小林よしのり西部邁「本日の雑談7」より引用します。

小林 大阪で靖国参拝に反対する訴訟を起こしている台湾人の女がいるのよ。高砂族の代表として訴訟を起こしていて、高砂族は旧日本軍にどんどん志願して日本軍と一緒に戦った少数民族なんだけど、実はその訴訟を起こさせたのは左翼運動家なの。(中略)
西部 この前、靖国神社にバスで押しかけた人たちですか?名前を削れとかいっていた?
小林 そうそう。分霊の儀式をするからと言って、靖国神社の中に入ろうとしたけど、警官隊に阻止されて帰ったんだけどね。その台湾の女は高金素梅という元女優なんだけど、実は中国人なの。おやじが国民党で、おふくろが高砂族で、自分が選挙に通るために高砂族の「高」という字を、もともとの「金」という名前の前につけたわけ。それで「自分は高砂族の代表だ」といって選挙に当選したんだ、その方が当選しやすいから。でも、マインドは中国人なんだ。それで、中国統一派の奴と日本の左翼と組んで、反日運動を繰り広げるために、靖国神社参拝反対の原告団を作った。でも調べてみると、その何百人という原告団はほとんど現住所なし。そんな人間は高砂族にはいないわけ。そんな全くインチキな原告団を作って反日運動を繰り広げていて、それを左翼が応援しているという図式なんだ。

こんなばかげた裁判を、でかでかと、しかも裁判の経緯や結果をねじ曲げて報道するマスコミは、日本の弱体化に荷担するだけで、こんな新聞を読むこと自体害毒になります。

そもそも靖国というか神社神道の問題を、宗教として扱うことに無理があります。大阪高裁の大谷正治裁判長に従えば、政治家になったら、正月に初詣に行くことも、葬儀に出席することも出来なくなります。大阪高裁の建物は、建設する際「地鎮祭」を行わなかったのでしょうか。
神社神道は宗教ではなく社会儀礼、つまり日本国民にとって普遍性をもつ習俗であると考えなければならないでしょう。ただし、神社が宗教法人として登録されていることに一抹の問題は残りますが。

また、かつて福田官房長官の下で行われた、「新たな戦没者慰霊施設」建設計画は、今でも多くの無知な国会議員に支持されています。しかし、この施設は、国家が税金で作るのではないででしょうか。しかも、この施設は「無宗教」なのでしょうか。死者を祀ること自体それは既にある宗教概念となっているのですから、矛盾していることは明白です。靖国神社は民間の浄罪で成り立っていますが、アーリントン墓地は国家費用でまかなっています。当然のことながら、大阪高裁の大谷正治裁判長は、このように国家が関与する宗教施設の建設には、「違憲」の申し立てを行うのでしょうね。
書くのもばかばかしくなってきたので、最後に板垣 英憲(いたがき えいけん)ニュースにブログからの引用を掲載して終わりにします。

阪高裁・大谷正治裁判長は、最高裁判所が設置している「正義の像」(テミス像)を「違憲だ」と叫べ!
そもそも、最高裁判所には、ギリシャ神話に出てくる秤を持った「女神テミス」を由来とする「正義の像」を設置していなかったか。ギリシャ神話はゼウス神を信ずるギリシャ民族宗教の物語であり、日本の古代神話に相当する。国家機関ではないけれど、弁護士のバッチのなかにこの「秤」がデザインされている。
 全国の地裁・家裁・簡裁、高裁の頂点に立っている最高裁判所は、この「テミス」像を建物・敷地内に設置することにより、「国家の非宗教性の原則」に違反して「違憲」を自ら犯していると思える。「テミス」は、ギリシャ民族宗教のレッキとした神様であり、最高裁判所内に鎮座させることにより、「宗教的活動」(宗教宣伝)に加担、「チンドン屋」を務めていると断じられる。
 日本の司法という「国の機関」が、ギリシャの民族信仰を受け入れ、これこそ、「国家権力」による「特定の宗教に対する助長、促進」になる。
 「テミス」像を飾るくらいなら、どうして日本の民族宗教の最高の神である「天照大神」を祀らないのであろうか。よほど西欧かぶれしているとしか思えない。これなら、最高裁裁判官の国民審査のとき、全員を「×」にすべきであった。
 最高裁判所長官に抗議する! 即刻、違憲の存在である「テミス」像を撤去せよ!