宗教を理解することの重要性

私は高校生の頃「宗教などを必要とする輩は心の弱い人間なんだ」と考えて、我が世の春を闊歩していました。
若いことはしょうがないとして、無知であることは身を滅ぼすことにつながります。
日本人は宗教を理解することの重要性がわからないので、若者が宗教について学ぶ機会がほとんどありません。このことは最終的には、国力を弱めることになりかねないと思います。

小室直樹氏は、「日本人のための宗教原論」

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか

日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか

の中で、次のように述べています。

世界は一つになったといわれるが、宗教を理解しないと世界の人々とつきあっていけない。宗教によって行いが決まる。宗教が違えば当然行いが違ってくる。しかし、宗教が違っても人間はみんな同じであると思いこんでいる日本人には、ここのところがピンとこない。何も考えないで、どこまでも日本流で押し通すから、外国人はすぐさま面食らって、日本人は奇妙奇天烈な人種だから付き合いきれないと思う。日本人は世界で孤立して交流も取引も困難になる。

この年になってようやく宗教理解の重要性に気付き、勉強を始めたところですが、若者は早くから宗教の根本を理解する必要があると思います。