私のPC履歴6 VAIOノート・PCG-FX33G/BP 「VAIOノートで変わったPC環境」

最初に-FX33G/BPのスペックを見てみよう。

http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Catalog/01s/Fx/spec.html

CanBeのPC環境から大きく変わったのは、第1にHDDの容量である。5年前には850MBのHDDに2GBの外付けを足していたのだから笑ってしまう。さらにドライブが「コンボ」になったことだ。CD−RやRWに書き込むことができ、さらにDVDの視聴ができるようになった。

このスペックの変化で、PCの使用環境と目的は大きく変わったのである。写真を撮ってアルバム代わりにしたり、音楽をため込んで音楽プレーヤーになったり、DVDで映画を鑑賞したりと、これまでの文書作成が主な使用目的であった事務機器としてのPCが、エンターテイメントの複合マシンとなったのである。

実際、借りてきたり所有している音楽CDをHDDにため込んでいけば、CDをいちいち出し入れしなくても聴きたい音楽がすぐに聴ける。だから私はPCの音声出力端子にアンプとスピーカーを接続して、音楽プレーヤーとして使用した。その結果、買ったばかりのCD/DVDプレーヤーは以降使うことがなくお払い箱になってしまった。

HDDに余裕がありCDにも書き込めるようになると、デジカメで写真をどんどん撮ってPCにため込んでいくことができるようになる。このPCを買ってから間もなくデジカメを購入した。初代デジカメはCASIO製だった。現在はNIKONを使用している。これによりフィルムカメラもお払い箱になっていった。2000年3月に最初の子供が生まれたが、このPCを購入した2001年の夏からは子供や家族の写真はすべてデジカメに移行した。デジカメの写真をプリントしたり、HPを印刷するためのカラープリンタも購入した。

このように、これまでのPC環境と様子が変わり、使い方のバリエーションも増えていったのだが、すべていいことばかりではなかった。

まずワープロソフトが変わった。一太郎インストールモデルなどというものはなく、否が応でもMSのWORD(OFFICE)しか付いていないのだった。それでも新しいPCに付いている最新のワープロであれば使えるだろうと思ったし、周りはワードで文書を作る人が多かったので互換性も考えて使うことにした。そして商工会が主催するワード・エクセルのパソコン教室に通って使い方をマスターしようとした。

ただ、CanBeもまだ使える状態になっており、レーザープリンタはそちらに接続してあった。また、これまで作った一太郎の文書はCanBeに保存してあることから、必要に応じて使い分けた(後にXPに移行してプリンタドライバが対応できず完全にセパレートでしかプリンタは使えなくなった)。一太郎の文書以外のファイルを新しいPCにコンバートしようとしたが、CanBeにはPCIバスがないという理由でRS232C接続ができず、しょうがなく3.5インチのFDを何枚も使ってデータの移行を行った。

もう一つ不便になったのは、FAX機能が付いていないことだ。しかしFAXに関しては、仕事で手書きの注文書を送る必要性から、すでにFAX付きの電話を購入していたので、CanBeでFAXの送受信はしなくなっていた。当時はまだ迷惑FAXもなかったのでさほど問題ではなかった。

14インチのノートPCということで、キャリングバッグも購入して、PCを携えて出かけてはみたが、バッテリはすぐになくなってしまい、モバイルとしては使えなかった。

このPCはヤマダ電機で18万円で購入したのがが、CanBeよりも2万円近く安くなっているにもかかわらず、多彩な機能を搭載していることに対して技術の進歩を実感するには十分であった。