がんばれ城内実

副島隆彦の学問道場の掲示板に、去年の衆議院選で片山さつきに惜敗した城内実氏の近況を伝えるニュース記事が貼り付けてありました。それを読んで目頭が熱くなりました。我々は彼のことを忘れてはいけない。こういう人間を選挙で勝利させるような市民にならなければいけないと思います。それは理想かもしれませんし、現実はさらに厳しいのかもしれません。時代はさらに悪化し、自分だけ儲かればいい格差社会が進んでいます。しかし、ユダヤ人のレイシオの思想に抵抗し、良心と良識の証明をする人が希望をつなげていかなければならないと思います。一度城内氏の事務所に応援に行ってこようと思います。

日刊スポーツ九州の記事http://www.nikkan-kyusyu.com/view/ts_1142126743.htmより

さつき氏に惜敗の城内氏、今でも草の根

 郵政民営化法案をめぐって賛成派と反対派が激しいバトルを繰り広げた昨年の衆院選から半年が経過した。法案に反対し、自民党から「刺客」を送られて惜敗した前衆院議員城内実氏(40)は、高校の非常勤講師をしながら再起に向けて“草の根活動”を続けている。「反対票を投じたことにまったく後悔はない。国民のために、正義のためにやっていきたい」。落選からちょうど半年の11日、静岡県浜松市内の事務所で城内氏に聞いた。

 午前9時前、城内氏は1人、浜松市内の手狭な事務所で仕事を始めた。家賃は前に借りていた事務所の5分の1程度。議員時代は6人いたスタッフには辞めてもらい、専任は妻陽子さん(35)だけ。「身ぐるみはがされて、組織も、お金もなくなりましたから。こういう状況では、草の根運動しかありません」。毎日のように選挙区内の小さな集会を回る。時間が空けば講演やテレビ出演の依頼を引き受けているという。

 昨年7月の郵政民営化法案の採決直前、安倍晋三官房長官(51)から議場で説得されたが、信念は曲げなかった。約8万4000票を獲得したが、「刺客」の片山さつき氏(46)に748票差の惜敗。落選して支援者に迷惑を掛けたとの思いは強いが「反対したことは、まったく後悔していない。あの法案の中身を知ったら、国民の視点から見て、とても賛成はできません」。

 落選翌日から街頭演説に立ち、信念を貫いて返り咲く、と決意した。関東のある私大から国際政治の教授として招聘(しょうへい)されたが、断った。収入は魅力だが、週3コマの講義とその準備のために選挙区を空けたくない。政治活動をおろそかにしたくないからだ。浜松市内の通信制高校に非常勤講師の職を得て、家族4人の生活費に充てている。

 「非民主的なやり方をした今の自民党は異常です。その政界にいなくて、むしろ良かったのかもしれない」。今のような自民党に戻るつもりはなく、次の総選挙には無所属として立候補すると決めている。再び、片山氏との対決になるとみられるが、城内氏は信念を貫く。「強敵でしょうね。巨大な組織とばく大な資金でやってくる陣営と、草の根選挙ですから。でも、勝つためにやるんです。国民のために、正義のために愚直にやっていきたい」と話していた。【桐越聡】

城内実ブログ http://www.kiuchiminoru.com/blog/

*補足 昨年の10月に福岡政行氏の講演会で聞いた話です。衆議院選の折、小泉が安部晋三に「片山さつきの応援演説に行ってこい」と命じたそうですが、盟友である城内氏の対立候補を応援することはどうしてもできずに「それだけは勘弁してほしい」と涙を流して許しを請うたということです。