私のPC履歴10 VAIOノート・VGN-K30B 「15インチXPモデルに買い換え」


妻のPCは14インチか15インチか迷った末、「時代は15インチなのか」ということでそちらを選択した。私はそれよりもスペックの劣る14インチノートを使っていたわけであるが、特にMEをXPにバージョンアップしてからの立ち上がりの遅さが気になっていた。またノートPCが軒並み15インチに移行していることも、時代遅れ感につながっていたと思う。

そんな中、電気店のPCコーナーに立ち寄ったときに見たのがVAIOノートKシリーズであった。我が家の2台のPCはどちらも黒っぽい色を基調にしていたが、Kシリーズは写真のように白を基調としている。白のベースにキーボードや画面の黒とのコントラストが新しい感覚のデザインに映った。形も洗練され薄くなっていたが、それにも増してコストパフォーマンスがすぐれていた。

先にK30Bのスペックを紹介しておこう。

  • CPU :Celeron-2.5GHz
  • メモリ:256MB
  • HDD :40GB
  • 画面:15インチTFT液晶
  • DVD±R/RWドライブ搭載
  • OS :WindowsXp-Home Office2003プレインストール

ドライブとCPU以外はスペックは変わっていない。ドライブがDVD書き込み対応になったのは見える進化であるが、CPUのスペックの変化は、製造メーカーも違うことでありよく分からなかった。まあ、XPのモデルとしては一般的なものであったろう。DVD書き込みの必要性も当時はそれほど感じていなかった。ただ、CPUのクロック周波数には多少驚いた。しかしその後(次の買い換え時)、その数値はあまり意味がなかったことに気づくことになる。

このモデルに貼られたセールスポイントには「アメリカで売り上げNO.1」とあった。確かにXPモデルとして標準的なスペックを備え、デザインも明るく斬新で、存在感際だっていたこのPCが、コンピュータ先進国アメリカで人気になるのも頷ける。などと思いつつ、「このノートを買いたい」と思ったのはその値段であった。15万円だったのである。

何度も書いたように、MEからバージョンアップしたXP機を不満を抱えながら使っていた中で、買い換えを誘導するにはそれなりの「安さ」が必要だった。この15万円というのは私にとって大変魅力的な値段であった。

結局誘惑に負けこのPCを買ったのである。その際、持っていたPCは下取りに出すことになる。新しいPCを買う前に下取りの交渉をしたのかどうかは覚えていないが、結果としてFX33G/BPは44,000円で売れた。当然買い換えということで、ヤマダ電機で下取り10%アップで査定してもらったのだ。それにしてもずいぶん高い値段で売れたものだと思った。

結果、VGN-K30Bを10万円ちょっとで手に入れることができた。そしてこれまで不快に感じていた立ち上げの遅さやスペック不足などを一気に解消できることになり、非常にいい買い物をしたと満足していたものだった。前のノート購入から3年経った、2004年の春である。

VGN-K30Bのスペックで特記することは「FDドライブがなくなった」ということである。当時はまだ、文書などのデータのやりとりにはFDが使われていたので、FDドライブが付いていないということは多少の不便を感じた。それに対しては、妻のPCのFDを利用して、そのデータをインターネットのメールの添付ファイルで自分のPCに送信するなどして対応していたが、やがてUSBメモリの存在を知り、それを使うことで解決していくことになった。

しかし、このVGN-K30Bも2年後にはまた別のノートPCに買い換えることになるのだが、その経緯については次回以降で明らかにしたいと思う。