共産中国はアメリカがつくった

共産中国はアメリカがつくった?G・マーシャルの背信外交

共産中国はアメリカがつくった?G・マーシャルの背信外交

出版社/著者からの内容紹介
共産主義と資本主義の対立、米ソ冷戦などというものは嘘っぱちだ!
第二次世界大戦が終わったあとの世界秩序を自分たちの思うがままに不安定にして、戦乱の火種を残そうとした勢力がいる。それが「新世界秩序」の設計図を引いた者たちであり、彼らに抜擢され操られ上手に使われた政治家がジョージ・マーシャル国務長官その人である。?今蘇るマッカーシー陰謀理論

著者からのコメント
本書を手にした方へ preface
監修・解説者 副島隆彦(そえじまたかひこ)

 本書は、今からちょうど半世紀前にアメリカで刊行された政治書である。日本では名前を知られていない議会政治家や軍人の名前が数多く登場して、アメリカの現代政治史を詳しく知っている者でなければ自由には読み進めないほどの難解さである。なぜそんな本を現在の日本で翻訳、刊行するのか。それはこの本が、この日本の現在、そしてごく近い将来と空恐ろしいまでに近似した姿を描いているからである。日本は1941年12月8日の太平洋戦争開戦前からずっとアメリカに操(あやつ)られていた。ロックフェラー石油財閥が時間をかけて密かに手なずけていた日本側の民政党系の政治家たちや海軍の最高位の軍人高官たち、すなわち山本五十六、米内光政(よないみつまさ 敗戦までずっと海軍大臣だった)、井上成美(いのうえしげよし)らを上手に使って日本を見事に罠にはめ開戦にまで轢きずり込んでいったのである。そして日本国民は戦乱の中に叩きこまれ、四百万人の犠牲者を出した。その証拠に、当時の日本国民は誰も自分たちがあのアメリカ合衆国と戦争をするなどとは思っていなかった。真珠湾攻撃パールハーバー・アタック)のその日まで「鬼畜米英」という標語は無かった。まだ存命の八十歳前後の老人たちに聞いてみるとよい。日本国民は策略に陥(おとしい)れられ、騙(だま)されたのだ。あの時の姿は2005年末の日本の「金融占領」、「マネー敗戦」の今の無惨な姿と全く同じなのである。
 日本国内から手引きしてニューヨークの金融ユダヤ人たちを日本国内に呼び寄せた者たちがいる。1998年10月の「外為法の大改正」(いわゆる「金融ビッグバン」)で、「金融自由化」、「規制緩和」のスローガンの下に日本はこじ開けられた。アメリカの金融ユダヤ人たち、すなわち首魁(しゅかい)ロックフェラー財閥の下僕、尖兵となった売国奴たちは大きな顔をして今も政権を牛耳り、日本国民の金融資産を惜しげもなくアメリカ帝国に差し出している。それに対して1950年代、当時の世界情勢の新しい構図を「これは巨大な陰謀である」と極めて早い時期から気づいていたのが本書の著者、ジョゼフ・マッカーシーとその仲間たちである。彼らは決して「反共運動の闘士たち」などという単純な頭をした人々ではなかった。彼らこそが、アメリカの歴代大統領やソビエト・ロシアの頭目である凶暴なスターリン、そして中国の赤い星で民族解放の英雄であると同時に残酷な独裁者であった毛沢東までを手なずけ、背後から操って動かすアメリカの軍産複合体、すなわちロックフェラー財閥の世界支配と管理の新たなる次元と新展開を既に半世紀前の?当時から大きく見抜いていたのである。本書はそれらの歴史の\
諸真実を検証すべく、ジョゼフ・マッカーシーが今の私たちに書き残してくれた貴重な遺産である。だから、ジョゼフ・マッカーシーをただ単にアメリカで吹き荒れたソビエト恐怖症の「赤狩り」の嵐を生んだ、単純な反共右翼の親玉扱いすれば済むものでない。半世紀後の今の私たちだからこそ冷静に分かるのである。ジョゼフ・マッカーシーは、半世紀後に亡霊となって私たちの日本に現われて「日本人よ、気をつけろ。アメリカ国民と同じように、お前たちもまた騙されるぞ」と囁(ささや)いてくれているのである。